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奥会津「神々との物語」

BOON 文化シリーズ3

奥会津「神々との物語」
奥会津では、今なお神と自然と人間が同じ場を共有し水平的な世界を展開している。現代に息づく神々との暮らしに奥会津の人々は何を見い出そうとしているのか。次世代に遺すべき魂の伝承を探る。
●2,043円(税込)
●A4判変形、120頁(オールカラー)
●00年2月
●奥会津書房
在庫あり:1〜3営業日でお届けします
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内容

人々は神々をまつり、豊穣と平安を願ってきた。山の神・水神・鳴神・風神…その多くは自然界の恵みや災厄を司る神々だった。豊かな恵みを支えてくれる一方で、自然は時折打撃的な被害をもたらす。恵みと破壊という両極の面をもつが故に、太陽も、月も、星も、山も、川も、木々も、神々が棲むところとして考えられ、人間がそれらを軽んじたり、あるいは不用意にそこに踏み込むことはタブーとされた。神々が棲むにふさわしい暗がりは、到るところにあったのである。


目次

■神々が棲む

■自然の中の神々
太陽/月・星/山/木/風/雷/水/火/石/道
◎「見えないものを見る意志」菅家博昭(かんけ ひろあき)
生活の場の設定/天狗が棲む博士山の森
◎「神さまと暮らす」佐久間悦雄
◎コラム「神霊の山−御神楽嶽」金山町文化財調査委員長・渡邊良三(わたなべ りょうぞう)
◎問わず語り
◎霊の不思議

■死と再生
木の下で語る「新たなる神話の創造へ」
臨床心理士、言語療法士、福島県立医科大学神経精神科臨床心理士養成コース顧問・渡部純夫、三島町生涯学習課・五十嵐乃里枝、奥会津書房編集長・遠藤由実子
覚醒と社会の成熟/新たなカミへの指向/両極は一体/根本はひとつ/逆行するものは同時に起こる/死と再生/喪失の中に何が見えるか/感じること/新しい神話
◎コラム「水と火−再生の力」東北学院大学文学部教授・岩崎真幸(いわさき まさき)

■精霊の訪れ
◎「神の訪れ」三島町文化財専門委員・角田伊一(つのだ いいち)
カミ頼み/カミまつり/カミとの共存/カミ迎え/カミとの共食/次代に残す
◎山入り(只見町、一月二日)/裸祭り(柳津町、一月七日)/サイの神(三島町、一月十五日)/早乙女踊り(只見町・南郷村、一月十四日)/ひな流し(三島町、三月四日)/愛宕様の火(三島町、三月十一日)/虫送り(三島町、七月十日)/盆の灯(柳津町・昭和村・只見町、八月)/神輿(伊南村、九月九日)/奉納歌舞伎(檜枝岐村)/講事−庚申講(三島町)

■呪
「咒」津田要吉(つだ ようきち)
忘れられた祈りの真実/発掘された中世の呪い/いまも残る呪術の世界/呪術と現実
◎コラム「おっ返しの呪法」南郷村民俗郷土史家・安藤紫香(あんどう しこう)

■野の仏たち
「道祖神」金山町松前寺住職・今井亮修(いまい りょうしゅう)/「石仏」

■奥会津の歳事記(年中行事表)